2016年、夏、東京

amenoparade_eyecatch

僕が初めて沖縄に行ったとき

何となく物悲しく思えたのは

これがまるで日本の縮図であるかのように

アメリカに囲まれていたからです。

***

2016年、今年も夏が終わりました。ぼくの夏は、幕張のRADIOHEADで幕を閉じました。

今年の夏もたくさんの音楽を聴くことができました。フジロックではCON BRIO、WILCO、BECK、kula shaker、SQUAREPUSHER、Battlesなどなど、サマソニではUNDERWORLD、Dinosaur jr.、TDCC、The Jacksons、RADIOHEADなどなど、ライブを目撃して心震えたアーティストを挙げるとキリがありませんが、たくさんの素敵な音楽体験がありました。

そしてそれとはまた別の話で、個人的に5月から夏にかけて色々と考えることが多くなって、その度に音楽からヒントをもらってきたような数ヶ月でもありました。特に今年の夏は、自分に何か気付かせてくれる音楽にたくさん出逢えた数ヶ月だったので、その中から少しだけ書き残しておきます。先に挙げたような世界で活躍する大御所アーティストのライブはどれも素晴らしかったのですが、自分が揺らいでいるときに支えてくれた、救ってくれた音楽は日本で鳴っている音楽でした。

My Hair is Bad「戦争を知らない大人たち」

今年大躍進を遂げているMy Hair is Bad。「戦争を知らない大人たち」という刺激的なタイトルですが、この曲の中で同世代の椎木知仁のポエトリー・リーディングによって語られていることは、ぼくらの日常です。そのリアリティのある描写に対して、サビは『Good night』の一言。そしてサビはメロディが良い上にサウンドも爆発しているわけですよ。

リアルな言葉選びでイメージを膨らませた上で、エネルギーに溢れた”空白”をぶつけている。その『Good night』の一言から何を思い描くかはそれぞれに委ねられているんですよね。ぼくはこの歌を反戦の歌だとは思わないし、平和ボケの歌だとも思いません。至極ポジティブな音楽だと思っています。

この曲は総じて彼らの等身大であって、大して美しくもない赤裸々なんですよね。でもそれが気持ちよくて、潔くて、かっこよくて。暗に大人として振る舞うことを強いられている20代前半という世代には、グッサリ刺さるかっこよさでした。ヘドバンしちゃう。

欅坂46「世界には愛しかない」


「夏の一曲」というお題だったらこの曲を挙げるかもしれないくらいに好きです。『「世界には愛しかない」わけないじゃん!』って思っちゃうのもわかるんだけど、そういう話ではなくて、それによって救われる世界もあるよねということです。

ビートルズが「ALL YOU NEED IS LOVE」と歌い、サンボマスターが「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」と叫び、欅坂46も「世界には愛しかない」って踊ってるんだから、そういうことだと思うんですよね。そう、それこそが正解!そして平手友梨奈が正義!

雨のパレード「You」


まず音楽としてとても美しくて、映像も目を奪われるクオリティで素晴らしくて。でも歌っていることは、とても繊細なんです。正直、福永浩平がここまで内面的な歌詞をストレートに書く人だとは思わなかったです。初めて聴いたときは驚きましたが、その真意については、CINRAのインタビューで語られていました。

雨のパレード・福永、「人を救える歌を書く」と決めた背景を告白
http://www.cinra.net/interview/201607-amenoparade

今年、この曲に出逢えたのはとても大きいです。自分なりに悩み、考えていたことのひとつの解がこの曲の中にある気がしています。ただそれをすべてここに書き出してしまうのは少し違う気がしているので、歌詞を引用しておきます。言葉だけを見るとラブソングですが、それ以上のものがこの曲の中には込められていると思っています。ぜひ音源を聴いて、MVを観て感じてほしいです。

人は誰しも1人では
生きていけないと知ったんだ
見えない明日に 急かされる今日も
あなたとなら超えて行ける
少し崩れた表情で
笑ってるあなたは綺麗だ
本当に大切にすべきものは
今ならもう答えられる


LILI LIMITの「Living Room」とか、mol-74の「%」とか、WANIMAの「ともに」とかとか、ほかにもたくさんの素敵な音楽に出逢えたし、豊作というか、ありがとうございます。という感じの上半期でした。

涼しくなってからも宜しくお願いします。

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時の流れは速く、もう二十四なんだけれど

あぁ僕に何が残せると言うのだろう

変わっていったモノと いまだ変わらぬモノが

あぁ良くも悪くもいっぱいあるけれど


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