いま、Mr.Childrenにフェスに出演してほしい理由

Mr.Children Offical HPより

言わずと知れた国民的バンド、Mr.Children。2015年の彼らの活動は、それまでとは少し違っていました。アルバムツアーでツアー最終日にアルバムを発売したり、大物アーティストとの対バンツアーを催行したり、音楽シーンでも独特な活動が目立ちましたね。こうした活動の裏にはどんな意図が込められていたのでしょうか?筆者は、彼らが音楽に対して取っている姿勢や、オーディエンスに対するメッセージが、活動に表れた一年だと感じました。そして、そのメッセージはフェスとは切っても切り離せない関係にあると考えています。

今回はMr.Childrenファンクラブ会員であり、フェスラバーでもある筆者が、2014年以降の彼らの挑戦の意図を探りながら、いま、Mr.Childrenにフェスに出演してほしい理由を紹介していきます。

決断の2014年、挑戦の2015年

Mr.Childrenは、2014年にそれまで20年もの間創作活動を共にしてきた、プロデューサー小林武史の手を離れ独立し、自分たちの手でバンドの舵を取る決断をしました。理由については、各所でさまざまなことが言われていますが、ここではあえて触れません。重要なのは、その後セルフプロデュースとしてシングル「足音」をリリースして以降、それまでの彼らにはあまり見られなかった活動が増えたことです。

https://www.youtube.com/watch?v=ShhoC3nHX8E

ツアー最終日に発売したアルバム「REFLECTION」

Mr.Childrenは2015年6月4日にアルバム「REFLECTION」を発売。このアルバムは、まず発売形態が話題になりました。ハイレゾ音源で全23曲入りUSBアルバムBOX仕様「REFLECTION{Naked}」と、厳選された14曲入りCD「REFLECTION{Drip}」の2形態で販売されたのです。
201511_mrchildren_02

アルバムの発表に伴い、ツアー「Mr.Children TOUR 2015 REFLECTION」を開催も発表されました。ツアーは3月14日から始まり、ファイナルは6月4日。つまり、このツアーはアルバムツアーであったにも関わらず、ツアー最終日にアルバムを発売するという前代未聞の日程で行わたのです。アルバム発売前にツアーを行ったことには「初めて聴く音楽でも、慣れ親しんだ音楽のように愛してほしい、楽しんでほしい」という意図が込められているとのこと。Vo.桜井は昨年行われたツアーのMCの中で「愛とは想像力だ」と語りました。この言葉は、振り返ってみるとアルバムツアーに込めた意図とも重なり、2015年の活動のテーマとなった言葉のようにも感じます。

そして、このメッセージと一連の活動を見て、筆者の頭に浮かんだのが2013年のSUMMER SONIC(以下サマソニ)で話題になった「ミスチル地蔵」でした。

ミスチル地蔵と「REFLECTION」

ミスチル地蔵とは、サマソニ大阪でThe Smashing Pumpkinsのパフォーマンス中に、その次のアクトであるMr.Childrenのファンが前方を陣取り、地蔵のようにライブに興味を示さなかったという一件です。Mr.Childrenがサマソニに出演すること自体が注目されていたこともあり、この一件はSNSを中心に話題になりました。

まず、Mr.Childrenはフェスに出演する機会も多くないため、ファンもフェスに慣れていない人が多かったことが主な要因であると考えられます。また、人気バンドであればあるほど、ワンマン公演のチケットも高倍率の争奪戦となります。それに比べて、フェスはチケットが取りやすいため、Mr.Childrenを観るために参加しているファンも多かったことでしょう。そういった要因からMr.Children以外のアーティストには興味を示さず、地蔵と捉えられる態度を示してしまったのかもしれません。(このあたりについては、音楽ライターの柴さんもコメントされているので、こちらも是非ご一読ください)

前述した「REFLECTION」で彼らが訴えた「初めて聴く音楽でも、慣れ親しんだ音楽のように愛してほしい、楽しんでほしい」という想いは、この一件から導き出したひとつのメッセージだとも捉えられますね。

豪華アーティストとの対バン企画に込められた意図

201511_mrchildren_01

例年であれば、アルバム発売→ホールツアー→スタジアムツアーという流れで一度活動が落ちつくところですが、2015年の彼らはここから新たな動きを見せます。スタジアムツアーが終了して、2週間が経った10月5日、「REFLECTION」で訴え続けたメッセージを核に据えたかのように、対バンツアーを発表したのです。

11月から大物アーティストを迎えて、2マンツアーを催行。今回の企画では、HEATWAVEくるりエレファントカシマシ小谷美紗子ASIAN KUNG-FU GENERATIONと名だたるアーティストが名を揃えています。さらには、RADWIMPSの対バン企画にも出演。

近年はスタジアムやホールでライブをすることが多く、彼らにとってライブハウスはアウェイ。ここでもまた、これまで彼らの音楽に深く触れることのなかった、新たなリスナーに対する挑戦の姿勢が垣間見えました。ライブ後の反応を見ても、Mr.Childrenのライブを初めて観たという人も多かったようです。また、このライブはMr.Childrenのファンに、彼らが尊敬するアーティストの音楽に触れる機会にもなりました。自分たちを切り口に「ファンに新たな音楽に触れる機会をもってもらう」という意図があったとすれば、前述した「REFLECTION」に込められたメッセージにも通じるアクションとも捉えられます。

彼らがデビュー24年目にして届けたメッセージと、素晴らしい共演者を携えたライブの数々は、Mr.Childrenのファンの他アーティストへの姿勢に、小さくとも変化をもたらしたのではないでしょうか。地位も名誉も手にしたベテランが、自分たちが信じた音楽を多くの音楽ファンと共有するために、挑戦的な姿勢を取っているのですから。

2016年の挑戦のステージは「フェス」

ここまで、2015年の彼らの挑戦と、そこに込められた意図について探ってきました。「愛とは想像力だ」という考えのもと、彼らのファンに新たな音楽と触れて、想像してもらうことも一つ、そして、彼らにとってアウェイの舞台で新たなファンと彼らの音楽を共有することも、挑戦の一つとして捉えてきました。

それでは、2016年の彼らは何に挑戦するのでしょうか。

2015年の文脈を辿ると、「音楽フェス」こそが最も挑戦すべき舞台だと、筆者は考えています。フェスでは、ジャンルを越えた多くの音楽ファンが一堂に会していることに加え、フェスラバーの中では「Mr.Childrenとフェス」といえば、前述した「ミスチル地蔵」を想起する人も多いかもしれません。あまり良い印象を持っていない人も多いことでしょう。しかし、あえてアウェイの中で音楽を鳴らして挑戦し、音楽で信頼を勝ち取っている今のMr.Childrenなら、フェスの舞台でもフェスラバーに彼らの音楽を響かせることができると信じています。

やっぱりフェスで観たい!

今こそMr.Childrenにはフェスという舞台で音楽を鳴らしてほしい。そして、多くのフェスラバーに今の彼らの姿勢を見て、音楽を聴いてほしいと願っています。Mr.ChildrenはこれまでROCK IN JAPAN FESTIVAL(2001年、2005年)、RISING SUN ROCK FESTIVAL(2008年)、SUMMER SONIC(2013年)と国内大型フェスに出演してきました。

願望的予想セットリスト

最後は桜井氏の「愛とは想像力」という言葉に乗っかり、今回は「Mr.Childrenがフェスに出たら!」というテーマでセットリストを想像しました。名曲が多いだけに選択が難しかったのですが、これまでの文脈やライブでの盛り上がりを踏まえ、Mr.Childrenここにあり!と存在感が溢れるようなセットリストになったと思います。

    Mr.Children@フェス 予想セットリスト
    1. Starting Over
    2. youthful days
    3. ニシエヒガシエ
    4. フェイク
    5. ロックンロールは生きている
    6. REM
    7. 口笛
    8. Mirror
    9. and I love you
    10. タガタメ
    11. 足音 ~Be Strong
    12. innocent world
    13. シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~
    14. 終わりなき旅

彼らの挑戦を象徴する「Starting Over」や「足音 ~Be Strong」は欠かせません。ライブ定番曲の「ニシエヒガシエ」「シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~」も一気に会場を巻き込んで盛り上がること間違いなし!最近のライブで恒例になりつつある、終盤で代表曲が続く演出も観てみたい!そして「終わりなき旅」で締めくくれば、文句なしで最高のステージになるでしょう!

やっぱり想像するだけでワクワクします!「みんなが知っているアノ曲」が多いのも、国民的バンドと呼ばれる所以ですよね。今年、Mr.Childrenのフェス出演が実現した際には、ぜひ彼らの挑戦を目撃してください。


SNSでもご購読できます。

コメント

コメントを残す

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>